多摩ニュータウン開発 第4住区
エステート聖ヶ丘-3団地は、多摩ニュータウン開発の中では「第4住区」と呼ばれていました。多摩ニュータウン開発では合計21の住区が設計され、1つの住区には幼稚園、小学校、中学校、商店街、医療機関、郵便局など一通りの生活環境が整っているという構想でした。
聖ヶ丘地区(第4住区)もそのように設計されましたが、紆余曲折があり、保育園と幼稚園の予定地は残念ながら構想どおりにはいきませんでした。ただ、小学校と中学校、商店街、郵便局、コミュニティセンターなどはまさに歩いて5分圏内にあり、生活の便は相当によいと思います。
車と人の分離構想
また、多摩ニュータウンの設計の中心的なものの一つとして、車と人の分離ということがありました。車が通るところと、人が住むところはかなり明確に分けられていて、自宅から小学校、中学校、その他の施設にはいわゆる車道を通らずに行くことができます。現在のように車が普及した時代では、この設計思想は一長一短といったところですが、このように街全体をスクラッチから設計するということは、まさにあの頃しかできなかったことなので、それなりに良いところと、実情にあわないところがでてくるのは、いたしかたないところではあります。
上記のように聖ケ丘は、ほぼ完全に人工的に作られた地域です。そのよい面と悪い面があるのは当然ですが、ただ、一般的にみて、生活する上での基礎環境にはかなり恵まれているといっていいと思います。
都心へは京王線と小田急線が使えます。永山駅が最寄の駅ですが、徒歩で15分、バスで10分程度のところにあります。徒歩は、尾根を2つ越える感じなので、かなりアップダウンがあり脚力が鍛えられます。疲れたときはバスで。
病院、医療機関は徒歩圏内、バス圏内にいっぱいあり、総合病院としては、永山にある日医大永山病院がこの地域の中核病院です。また、バス圏内では南部地域病院、府中恵仁会病院、稲城市立病院などがあります。
学校と教育機関
保育園と幼稚園は、当初第4住区に建設予定でしたが、事情があったようで建設されないままになりました。そのため、最寄の保育園は徒歩10分の木場と第一保育園になります。
第4住区には多摩市立の聖ケ丘小学校(通称聖小)と聖ケ丘中学校(通称聖中)があり、いずれも当団地から徒歩5分圏内です。また、連光寺地域には連光寺小学校があり、ここの卒業生の多くは聖中に進学しています。
私立の教育機関としては、多摩大学があり、付属の中学、高校もあります。
行政と公的機関
地域の活動と環境