エステート聖ヶ丘3丁目団地 放射線測定(第8回)結果(概要)
1.第8回 放射線測定
実施日:2014年3月8日(土)10:00~
測定器:空間線量率測定 NaI(Tl)シンチレーションサーベーメータ
CsI(Tl)シンチレーションサーベーメータ
汚染密度測定 GMサーベーメータ
2.測定結果の概要
(1)団地内の空間線量率 殆どの場所後表面の線利用率は0.08μSv/h程度(団地内平均値0.086μSv/h、最大値0.11μSv/h、最小値0.06μSv/h、測定点間のばらつきは約13%)であり、1m高さの線量率の平均値は0.08μSv/h(最大値0.10μSv/h、最小値0.06μSv/h)で、測定場所による違いは約10%の範囲に含まれることが確認された。
(参考)μSv/h(マイクロシーベルト毎時)1時間あたりの放射線量率をあらわす
(2)団地内の地表面の汚染密度の平均値は、0.13Bq/cm2 であった。(最大値0.23Bq/cm2 、最小値0.01Bq/cm2)
(参考)Bq(ベクレル:1秒間に1回崩壊することを表す単位、Bq/cm2 :1平方センチあたりの放射性物質の崩壊数)
3.測定結果について
(1)聖ヶ丘3丁目団地の空間線量率は、平均0.08μSv/h程度であり、健康に影響を及ぼすレベルではないことが確認された。
地表面と1m高さの線量率がほぼ同じであることから地表面に高い汚染源は認められなかった。
(参考)福島県内の汚染地域では、年間被ばく線量が1mSv(1時間あたりの線量率は0.23μSvに相当)以下を目標に除染が進められている。聖ケ丘3丁目団地の空間線量率は、この0.23μSv/hの約1/3 に相当する。
(2)団地内の汚染密度(0.13Bq/cm 2)は、放射性物質を規制する法律の濃度限度(ベータ線、ガンマ線放出核種:40Bq/cm2)の0.3%に相当し、汚染がないといえるレベルにあることが確認された。
(3)集会所の立樋下などに確認されたホットスポット(他の場所と比較して特異的に線量率や汚染密度の高い場所)について、雨水処理対策が適切に施された結果、ホットスポットの解消が確認された。
また、ひじり坂から団地入口の側溝内についても同様にホットスポットの解消が確認された。
(4)乳幼児などの遊び場である51街区遊園地及び52街区遊園地の線量率及び汚染密度は、団地内の他の場所に比べて低く、安心して遊べる環境にあることが確認できた。
(5)第8回目測定において、過去7回の測定結果を上回る有意な線量率や汚染密度は確認されず、過去に実施した線量率や汚染密度を下回る傾向にあることが確認できた。
(6)上記の結果から、聖ヶ丘3丁目団地内の空間線量率及び汚染密度は、東京電力福島第1発電所事故発生以前に近い状態にあると考えられる。
1.第8回放射線測定
(1).聖ヶ丘3丁目団地内放射線量率空間分布-案内板設置場所の測定
団地内の案内板前の1m高さの線量率は次図のとおりであった。7回目の測定結果とほぼ同じであった。
(2).団地内の空間線量率及び汚染密度の測定結果(各棟の前、案内板前、遊園地等)
地表面及び1m高さの線量率はほぼ同じで0.08μSv/hであった。汚染密度は最大値が0.24Bq/cm2と低い値であった。